台湾で働く・起業する進出チェックリスト
台湾進出前に確認する50項目:日本企業の実務チェックリスト
台湾進出は、会社登記だけを担当者へ渡すと分断されます。市場、契約、投資、就労、税務、銀行、雇用を同じ表で管理し、未確認を見える状態にします。次の50項目は、答えを断定するリストではなく、公式機関と専門家へ確認する順番をそろえるための質問です。
1〜10:市場と顧客
台湾で事業を続ける根拠を、設立前に確認します。
- 1. 台湾で解決する顧客課題を一文で説明できる。
- 2. 利用者、決裁者、支払者を分けて把握している。
- 3. 台湾の競合と代替手段を確認した。
- 4. 日本での実績が台湾でも信頼材料になるか検証した。
- 5. 中国語での営業・サポート担当を決めた。
- 6. 価格を新台湾ドルで提示し、税・送金条件を確認した。
- 7. 最初の顧客候補と検証方法が決まっている。
- 8. 契約、返品、解約、個人情報対応の担当を決めた。
- 9. 許可・資格が必要な商品やサービスか確認した。
- 10. 90日後のGo/No-Go基準を決めた。
11〜20:会社形態と投資
事業の実態から、台湾側の器を選びます。
- 11. 子会社、支店、代表者事務所の活動範囲を比べた。
- 12. 台湾で契約する主体を決めた。
- 13. 日本本社と台湾側の責任分担を決めた。
- 14. 株主、役員、経理人、実質的支配者を整理した。
- 15. 会社名と営業項目の候補を準備した。
- 16. 外国人投資の申請主体と代理人を確認した。
- 17. 投資家の身分・法人証明の認証要否を確認した。
- 18. 資本金と12か月の運転資金を分けて見積もった。
- 19. 許可業種に追加資本・資格条件がないか確認した。
- 20. 将来の増資、譲渡、撤退の社内承認方法を決めた。
21〜30:送金、登記、住所
資金と証明書類が途切れない順番をつくります。
- 21. 投資許可前に送金しない手順になっている。
- 22. 会社準備口座の開設条件を対象銀行へ確認した。
- 23. 日本側と台湾側で送金名義を一致させた。
- 24. 送金通知、外貨交換、通帳資料の保存担当を決めた。
- 25. 投資額査定の申請書類を確認した。
- 26. 定款と意思決定方法を事業実態に合わせた。
- 27. 登録住所で予定事業を行えるか確認した。
- 28. 賃貸契約と会社設立日程の関係を確認した。
- 29. 会社印、登記証明、統一番号の管理者を決めた。
- 30. 行政補正が出た場合の日程余裕を持たせた。
31〜40:人、就労、銀行
会社の手続きと、人の手続きを分けてつなぎます。
- 31. 日本人担当者が台湾で実際に行う仕事を列挙した。
- 32. 適用する就労許可区分を公式情報で確認した。
- 33. 会社側の資本・売上などの要件を確認した。
- 34. 雇用契約の職務、報酬、期間をそろえた。
- 35. 就労許可と居留申請の順番を確認した。
- 36. 家族帯同や渡航時期を審査日程と分けて考えた。
- 37. 法人口座で説明する事業内容と取引予定を準備した。
- 38. 資金源と実質的支配者の資料を準備した。
- 39. 口座開設前に支払日を確約しすぎていない。
- 40. 銀行の追加確認や再来店に対応できる担当者がいる。
41〜50:税務、会計、営業開始
最初の取引より前に、記録と締切を決めます。
- 41. 税籍登録の状態と登録住所を確認した。
- 42. 統一発票の使用・発行方法を確認した。
- 43. 会計帳簿と証憑の保存方法を決めた。
- 44. 売上、経費、給与、立替の承認フローを決めた。
- 45. 日本本社との取引契約と価格根拠を準備した。
- 46. 源泉徴収が関係する支払いを洗い出した。
- 47. 税務・会計資料の提出カレンダーを作った。
- 48. 現地採用時の労働契約、保険、給与処理を確認した。
- 49. 営業開始日に必要な許認可と社内承認を確認した。
- 50. 休止・撤退時の契約、税務、登記、口座の整理方針を決めた。
チェック結果は、確認日と根拠を残す
各項目を完了・未確認・対象外に分け、確認した公式URL、確認日、社内責任者、専門家名を記録します。制度や必要書類は変わるため、過去のメモをそのまま再利用せず、申請直前に更新してください。
公式情報
- 経済部 中小企業署|外国人の台湾での起業・会社設立 名称・営業項目、投資申請、送金、投資額査定、会社登記という基本順序を確認できます。
- 経済部 Invest Taiwan|台湾進出の会社形態(日本語) 子会社、支店、代表者事務所の性質と申請先を確認できます。
- 労働部|外国投資事業の管理職に関する就労許可(B00) 外国投資事業の管理職について、本人・雇用主の資格と必要書類を確認できます。
- 金融監督管理委員会|金融機関の顧客確認・実質的支配者(英語) 法人口座を含む取引関係で、金融機関が顧客、代理人、事業目的、実質的支配者を確認する根拠を確認できます。
- 財政部|新設会社が行う税務上の手続き 会社登記後の税籍登録と、追加書類を求められる場合の扱いを確認できます。
- 財政部|営利事業の会計証憑に必要な記載事項(中国語) 取引証憑と社内証憑について、保存する記載事項の公式説明を確認できます。
- 労働部|台湾の労働契約(英語) 労働契約で合意する勤務内容、賃金、労働時間、休暇などの基本事項を確認できます。
本記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の法律、税務、投資、移民・在留に関する助言ではありません。制度や要件は変更される場合があります。必ず最新の公式情報を確認し、必要に応じて台湾の資格を持つ専門家へ相談してください。